フランス風 りんごのタルト タルト・オ・ポム (Tarte aux pommes)
みんな大好き、フランス風りんごタルトのレシピをご紹介する記事です。アルザス風、ノルマンディー風、バリエーションが色々あるのですが、この記事でご紹介するのはオーセンティックな作り方。りんごを5−6個使う、りんごたっぷりのタルトです。
こちらでご紹介するサブレー生地 (pâte sablée) は軽くアーモンドの味がして、焼いたリンゴの甘みと相まって美味しいです。生地だけでもクッキーのように美味しくて、生の状態ですでに盗み食いたちの取り合いになっていますが・・。りんごのコンポートも作っていますが、時間がなければ、生地もコンポートも市販のもので美味しいです。
フランスの伝統的なりんごタルトの作り方、フランス語の単語勉強を交えながらご紹介します。
材料
生地は、直径約24cmのタルト型の分量です。こちらは、フランスのパティシエ業界有名人、ピエール・エルメ氏のレシピです。詳しい作り方はこちらをどうぞ。
直径 24cmのタルト型用 タルト生地 (Pâte sucrée)
- バター 140g 140 g de beurre
- 塩 2 g 2 g de sel
- 粉砂糖 75g 75 g de sucre glace
- アーモンドプードル 25 g 25 g de poudre d’amande
- 卵1個 1 œuf
- 薄力粉 250 g 250g de farine
タルト生地にのせるもの (Garniture)
- りんご 5-6個 5-6 pommes
- グラニュー糖 80g 80 g de sucre en poudre
- 水5ml 5 ml d’eau
- アプリコットジャム 100g 100 g de confiture d’abricot
- シナモンパウダー(お好み) Cannelle en poudre (facultative)
フランスで、りんごタルトによく使われるのはゴールデン・デリシャス(Pomme Golden)ですが、他のリンゴでも美味しくできます。
作り方
1.生地作りはこちらから↓
2時間冷蔵庫で寝かせる。
2. りんごを使って、2-3個を使いコンポートを作る。皮をむき、タネと芯をのぞいて、小さく切ったりんご、グラニュー糖 80g 、水 5ml を鍋に入れて 15 〜 20 分弱火で加熱しながらまぜる。火が通ったら、取り出して粉砕、ピューレ状にする。
3. オーブンを180度に余熱開始し、タルト生地の焼成をする。作り方はこちらからどうぞ
4. オーブンの温度をさらに210度にあげる。タルト生地の焼成の後、コンポートをぬる。残りのリンゴを洗って皮をむき、タネと芯を取り除く。4つ切りにして、さらに3mm程度の薄切りにし、コンポートの上に重なり合うように並べていく。
何気にこのりんごデコレーションをする工程が楽しくてぎゅうぎゅう詰めにしてみましたが、こちら多すぎ?
5. オーブンで30分ほど焼く。途中でふちの部分が焦げつきそうになったら、アルミホイルを部分的に覆う。
6. アプリコットのジャムに少し水を入れてレンジで温めて伸ばし、焼き上がりのタルトの上にハケでぬる。お好みで、さらにシナモンパウダーをふりかけても。
温かいうちでも冷たくなってからでも美味しく食べれます。しっかりホイップした生クリームやバニラのアイスを添えて食べても美味しいですよ。ボナペティ!
今日の収穫
料理でもお菓子作りでも、レシピに書かれている言い回しを覚えると、日常生活の実用的なことに役立つので便利です。何食べよう・・、と食べること考える時間が、1日の中で多いせいかもしれませんが。。
お菓子作りによく出てくるフランス語単語から、今回は下記を学びました。
・Éplucher 3 pommes et retirez les trognons et les pépins.
3つのりんごの皮をむき、芯とタネをとる。
取り除く、の意味だとenleverを使いたくなりますが、rétirerと enleverの除去の意味は微妙に違います。元々何かの中にあるものから取り去る・引き離すのイメージが rétirer、enlever はモノの外側とか上にあるようなものを取り去る、取り除く、消してしまうイメージ。
・Étaler la compote sur le fond de pâte.
パイ生地の底にコンポートをぬる。
バターやジャムなどを伸ばす意味の「ぬる」は、tartiner, beurrer ばかり使っていたので、語彙が増えました。étalerには、(畳んであるものを)広げる、とかそんな意味もあるので、広げてぬる、のイメージも掴みやすいです。
・Disposez les pommes tranches fines sur la compote en les faisant se chevaucher.
りんごスライスの一部が重なりあうようにして、コンポートの上に並べる。
パッとみて、馬(cheval)に関連してそうな言葉がここに出てくるのはなぜ・・と思いきや、全然関係ない意味でした。chevaucher だけだと、馬に乗っていく、代名動詞(se が前につく動詞)になると「(一部が)重なる」になるそうです。イメージが想像しにくいだけに忘れそう。
・Les lamelles doivent être bien serrées.
(りんごの)薄ぎりは間隔を詰めてしかれていること。
lame がナイフやハサミの「刃」の意味の他に、「(金属・ガラス・木などの)薄片、薄板」の意味があり、その仲間 lamelle は、「薄切り、小薄片」の意味になります。découper des truffes en lamelle. トリュフを薄切りにする、とか。
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