初夏が旬!ルバーブのタルトレシピ Tarte à la rhubarbe

初夏が旬!ルバーブのタルトレシピ Tarte à la rhubarbe

5月の終わりから6月ごろにちまたに出回り始めるルバーブ。涼しく、腐葉土が豊富な土を必要とするそうで、ドイツで庭に植えている家を見たことがありますが、日光ギラギラな南仏では見かけたことない植物です。

Wikipediaによると原産地はシベリアなのだそうです。どうりで南仏では見かけないはず。。

フランス語のWiktionnaireによると、その語源は、

7世紀にセビリアのイシドールによって証明された低地ラテン語 「rheubarbarum」 が起源で、それによると 「rheu」 はババリア族の言葉で「根」を意味し、形容詞 barbarus(「ババリアの(バイエルン地方の)」)は外国起源であることを強調している。古典ラテン語では、プリニウスが「rheuponticum」を使っており、フランス語では「rhapontic」になり、同じ「rheu」と「Ponticus」(黒海)となっている。

ラブレーは 「rhabarbe」 と書き、ギリシャ・ラテン語の語源である「アンミアヌスによって証明されたバイエルンの川、Rha(現ヴォルガ川)に由来する」とし、その表記を正当化している。

とのこと。「ババリアの根」「黒海の根」なんて雰囲気のある素敵な由来の名前かもしれないのですね。ラブレー説でも、やはりバイエルン地方の香りがするので、この辺ルバーブ茂りそうなイメージ出てきますね。語源の勉強にもなります。

ちなみに日本名は「ショクヨウダイオウ」だそうです、こちらは全く聞いたことなかったです・・。

(写真 : Wikipedia

葉は有毒で、茎を食べます。加熱すると甘みが出てくるので、ジャムやコンポート、お菓子作りに使われることが多い野菜です。甘酸っぱい酸味がなんともいえない味で、夫や義父が大好きで作って作って圧力がかかるので(勝手に買ってくる)5月の終わり頃からこの野菜を使ってお菓子を作る機会が増えてきます。今回の記事では、美味しい!と言ってくれる人が多い、クリームを使ったルバーブのタルトのレシピをご紹介します。

材料 (24-26 cmタルト型)

タルト生地

  • 薄力粉 250 g (フランスのfarine de blé (T45))
  • 砂糖 75 g 
  • 塩 2 g
  • アーモンドプードル 25 g 
  • バター140 g  (小さな塊に切って、できたら常温に戻す)
  • 卵 1個

タルト生地にのせる具

  • ルバーブ 500 g  (できるだけ新鮮なのを)
  • 砂糖 スープスプーン 2杯 
 

クリーム

  • 生クリーム 250ml (脂肪分を調整していないタイプでも、脂肪分少なめタイプでもOK)
  • 砂糖 スープスプーン 2杯
  • スターチ(マイゼナ) スープスプーン2杯 ・・なければ片栗粉でOK
  • 卵の黄身 2つ 
  • (あったらサヤに入ったバニラ)
 

写真だと分かりにくいのですが、茎一本が200〜300g以上あるので、これで約1kgあります。

作り方

クリームの準備

  • 生クリームを小鍋に入れて火にかけて温める。沸騰させないように。指をサッと引っ込めたくなるくらいを目安にし、火を消す。(バニラを使う人は、サヤから中身を取り出して別に分けておき、サヤのみ一緒に温める。)
  • ボウルに卵黄、砂糖、バニラ、マイゼナ(スターチ)を入れ、白っぽくなるまで混ぜ合わせる。
  • クリームが熱いうちにバニラのさやを取り除き、上記で混ぜ合わせた材料を全て鍋にいれ、よくかき混ぜる。
  • 木べらや泡立て器で定期的にかき混ぜながら、再度火にかけてとろみをつける。どろっとしてきたら、ボウルに移し、冷めるまでまつ。

ルバーブの準備

  • 茎は水洗いして乾燥させ、葉と根がついているようなら取り除き皮をむく。皮むきを使わなくても、両端を切り落とし、リンゴなどの皮をむく容量でナイフを皮に入れると、引っ張るだけで簡単にむける。

    (繊維が多く、食べた時にスジが残って口の中がちょっと嫌な感じになることがあるのでむいています。アスパラの皮をむかないで調理すると繊維が残りますよね、あの感じ。時間がないときや赤色を残したかったら皮をむかなくても大丈夫です。)

  • 両端を斜めにし、3cmの長さに切り、砂糖スープスプーン2杯分をふりかけ、よく混ぜておいておく。

タルト生地焼成・タルト焼成

ピエールエルメのレシピで作る 基本の甘いタルト生地

で行程9、具材をのせず生地だけ焼成を終わらせたところからの続きです。

  • 生地が焼けて白くなってきたら、重石と紙を取り除き、クリームをたっぷりと均等に塗る。
  • ルバーブの置き方は自由。芸術的な形を目指しているのですが、いつもうまくいかず、ドッと入れて終わり😭
  • 180度で45分焼く。冷ましてからお召し上がりください!
 
ちなみに私が作りたい、芸術的なルバーブタルトのイメージはこんな感じです☟

出来上がりはこちらです。☟ただザザッと入れただけなのが分かりますね。。😅

芸術的なのはまた次回に挑戦、今回は美味しいからOKね!って何回芸術的タルトに挑戦して挫折してるんだろ・・。いつの日か、頑張ろう。今日はボナペティ!

今日の収穫

初夏の時期に店頭に並ぶルバーブ、南仏の近所のスーパーや八百屋で見かけると、地元で見かける野菜ではないせいか、すぐに売り切れる感覚があります。こちらのルバーブタルト、子供も大人も喜んで食べるので、作りがいがあります。

おいしいタルトの秘訣は、そのタルト生地にある、と思っていますが、このピエール・エルメ氏の有名なレシピはバターをふんだんに使っているので、仕上がりは本当に素晴らしいと思います。

適度なサクサク感、ほろほろ感、とろけ感…私はフルーツタルト系レシピに、このタルト生地をおすすめしてしまいます。栄養バランスやカロリーを気にする人には気が引けるかもしれませんが、ぜひ一度お試しいただけるといいかも・・。病みつきウマウマになります。

作り方に載せているタルト生地は ” Le Larousse des desserts ” という本にあるレシピのものです。写真が少ない本なのですが、お菓子作りの参考にさせてもらっています。

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この美味しいタルト生地を使って作る、リンゴタルトのレシピはこちら↓

 

フランス風 りんごのタルト タルト・オ・ポム (TARTE AUX POMMES)

 

ピエール・エルメ氏のデザートにご興味ある方、こちらも簡単レシピで美味しいですよ。あわあせてどうぞ。

簡単クレープ生地をピエール・エルメのレシピでつくる

 

レモンケーキ (CAKE AU CITRON) をピエール・エルメのレシピで作る



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