オレンジケーキの作り方・堀江和子さんのレシピより
オレンジも1年中手に入る果物なので、ケーキを作るときのお菓子にするのにいいレシピはないかな?とフランスのクックパッドのようなレシピサイトでレシピを見ていたのですが、砂糖とバターの量が多いものが多く、外出控え目の今日この頃だと、気が引けてきます・・。手持ちの堀井和子さんの本、「粉のお菓子、果物のお菓子」の表紙がまさにオレンジケーキだったのを思い出し、久々に作ってみました。
新鮮な柑橘系果物のケーキは朝食にもいいですね。友達とお茶会のお茶菓子、アウトドアでつまむおやつ、として持ち運ぶ時にも、崩れに気を使わなくていいのもいいところ。
前回のピエール・エルメ のレシピで作るレモンケーキに引き続き、今回もお菓子作りをしながら、フランス語も一緒に覚えてみましょう♪ (フランス人にレシピを聞かれたので、作り方のフランス語訳も作ってみました)
材料
20X20cmのスクエア型
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- 卵白 3個分 3 blancs d’oeuf
- 砂糖 100g 100g de sucre en poudre
- 卵黄3個分 3 jaunes d’oeuf
- オレンジの果汁(生のオレンジ)70cc 70cc de jus d’orange
- オレンジの皮のすりおろし 1/2個分 Zestes de 1/2 orange
- アーモンドパウダー 75g 75g d’amande en poudre
- 冷ました溶かしバター 15g 15 g de beurre fondu refroidi
- 薄力粉 75g 75g de farine T45
- ベーキングパウダー 4g 4g de levure chimique
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オレンジはぜひ無農薬 “bio”のものを使いましょう。フランスで売っている柑橘系果物に” non traité”とある場合、「収穫の後に何も化学的な処理をされていないもの」というだけで、栽培中の段階では農薬使用があるかないかはわからないのです。(参照 : Bio ou non traité : quelle différence ?)
洗う時は重曹 (Bicarbonate de soude) を使って洗うと汚れがよく落ちますよ。重曹を塗りつけてこすり、その後重曹入りの水にひたしておくと(10分以上)水が汚れてきます。その後、流水ですすいで使います。フランスだと重曹はスーパーの塩が置いてある棚で見つけられます。
作り方
1. 卵白を泡立て、砂糖の半分の量を加え、ツノが立つまでしっかり泡立てる。Mélanger les blancs d’oeufs avec la moitié de sucre en les montant en blanc ferme.
2. 卵黄と残りの砂糖を別のボウルに入れ、白っぽくも ったりするまで泡立てる。オレンジの果汁、皮のすり下ろしを加え、アーモンドパウダーもふるって混ぜる。さらに冷ましたとかしバターを混ぜる。Dans un autre bol, fouetter les jaunes d’oeufs et le rest du sucre jusqu’à ce que le mélange blanchisse. Ajouter le jus d’orange, le zeste d’orange, et la poudre d’amandes tamisée. Mélanger ensuite avec le beurre fondu refroidi.
3.薄力粉とベーキングパウダーをふるって、2. に2〜3回に分けて加え、さっくり混ぜる。Ajouter la farine et la levure chimique tamisées en deux ou trois fois, en mélangeant doucement.
4.さらに 1. の卵白も混ぜる。泡を潰さないように優しく。Incorporer les blancs en neige sans casser la mousse obtenue.
5. 型にバターを塗って、粉を軽くふるって、出来上がった生地を流し込む。(私はバターの代わりにオリーブオイルぬってます)Enduire de beurre (ou d’huile), puis les chemiser avec de la farine, et verser la pâte à cake dans un moule.
6. 160〜170度に温めたオーブンで25〜30分程度、串をさして何もついてこなければ出来上がり。Cuire dans un four préchauffé à 160-170C pendant 25-30 min ou jusqu’à ce qu’un cure-dent ressorte propre. Retirer du four.
お茶とケーキ、いただきましょう♪ Bon appétit!
今日の収穫
フランス語だと、パウンドケーキのようなケーキを「ケーク・ア・XXX」といい、例えばそれがオレンジなら、ケーク・ア・ロランジュ(Cake à l’orange)といいます。ガトー・ア・ロランジュ(Gâteau à l’orange)という時もあるので、違いは何・・?とフランス人義母に聞いてみたら、ケークというのがパウンド型をさすのだそうです。
だいたいパウンドケーキの中にドライフルーツが入ったものを「ケーク」といい、フルーツが入っていなくてもパウンドケーキ型はケークという名前になる場合が多く、でもパウンドケーキの上にアイシングやフルーツをのせたデコレーションがつくと、「ガトー」になるそうです。
今回はスクエア型のパイレックス皿で焼いてみたのでガトー・・? 同じ材料でもパウンドケーキ型使っていたらケーク・・? 謎だったのですが、スクエア型だったら「ガトー」なんだそうです。へぇぇ・・。
ちなみに、オリーブやハムなどの入ったタイプの甘くないタイプのケーキ(大抵パウンドケーキ型)もケーク、と言います。勉強になりました。英語の「ケーキ」からきているのかと思ったら、違かったのね・・。
油を引いて粉をはたいて生地を流しこんで焼くと、ケーキをとる時にどのくらいこびりつくものなんだろう・・と思ったところ、思ったよりきれいに型から取り出すことができました。ケーキを取り出した後はこんな↓感じ。思ったよりうまく取り出せることを発見しました。
他の作り方でもオレンジケーキをいくつか焼いてみたのですが、堀井和子さんのレシピのバター加減が絶妙で、軽くていいです。日本人好みかな、と思いきや、義両親にもフランス人のお友達家族にも喜ばれました。参考にさせていただいた「粉のお菓子、果物のお菓子」、古い本なのですが、読んでいると作り方が簡単で、気が向くとすぐ作りたくなるようなレシピばかりです。改めて、他のお菓子も作ってみたくなりました。
簡単に美味しくできる料理大好きです。お菓子レシピはこちらです。
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