日本の小学1年生が習う漢字80字のフラッシュカードを作ってみた話

子供の漢字学習の取り組みの一つとして、1年生で習う教育漢字80字のフラッシュカードを作ってみました。道具があるとサクサクとできるので、その作り方と使い方をこの記事ではご紹介します。
長男は今、6歳。補習校としまじろうのおかげで、ひらがなとカナカナはしっかり書けるようになりました。小学校にはいってこれから習う漢字の数をみたら、小学校6年間で1006字、中学校3年間で1,130字、合計2136字!。漢字圏に住んでいないと覚えるのキビシイよなと思う量です。
海外で日本語教育をされている先輩ママや日本語教育にたずさわる先生たちの話を聞いたり本やネットで読んでいると、つまづくポイントはやはり「漢字」。特に3年生からは挫折しがち、なぜなら新出漢字の他、これまで習った漢字が読み方を変えて熟語としても出てくるようになり、普段使わない言葉が盛りだくさんでハードルがかなり上がる・・という話をよく聞きます。
日本の生活のように、今住んでいる環境では習った漢字を見たり聞いたりすることがありません。実際、書くことより読む機会の方が圧倒的に多いし、いっそのこと読みに集中してみようか、と考えるようになりました。使う機会がないから書けなくても、形と読みを覚えれれば、日本語の漫画や本に漢字があってもスムーズに手に取るようになるのでは・・?という淡い期待を持って始めています。
漢字フラッシュカード作りに用意するもの
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チビむすドリル 漢字フラッシュカード[小学1年生で習う漢字 80字] を印刷したもの
A4サイズに2文字入っているので、印刷ページは40枚。結構な量のカラー印刷なので、自宅でやるならプリンターはインクジェットより、レーザープリンターを圧倒的におすすめします。今後も長く使いたいものなので、きれいなカラー印刷をお店でお願いするのもありですね。
チビむすドリル以外にも漢字フラッシュカードを無料でダウンロードできるサイトはありますので、絵や字体、漢字の例文(入る、入学、とか)の好みや並べ方もあるでしょうし、少し他のサイトも見てみるといいと思います。
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裁断機
プリントアウトしたものを一文字分になるよう切ります。ハサミやカッターでキッチリぴったりサイズに切るのが苦手な人(私です)にオススメしたいのが裁断機。家庭用だと10枚くらいをまとめて切れるものもあります。切る作業が早くなり、仕上がりもきれいになりますよ。
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ラミネート加工できる機械
1文字分(漢字と裏にある絵と熟語の部分)、用紙半分サイズに紙を切って、折って、透明プラスチックのフィルムに挟んでラミネート加工します。この機械が、紙の弱点である水濡れ、破れ、汚れから守ってくれて、紙から耐久性に優れたプラスチック製品にしてくれます。美しい仕上がり✨
これで印刷したA4の紙が普通のコピー用紙でも、長年使えるようになります。
ちなみにフランス語でこの機械を Plastifieuse、 Machine à plastifier / laminer などといいます。お値段はザクっと20〜50ユーロ。一般的にそんなに高いものではないのですね、意外でした。
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ラミネートフィルム A6サイズ
A6は、A4の4分の1サイズで 105X148mm。チビむすプリントを印刷した文字の1文字をおさめるベストサイズなります。A4やA5のラミネート加工をした後に切る、というのも手ですが、最初からA6 でやれば切る工程もなしですみます。
フラッシュカードをきれいに作るコツ
プラスチックフィルムは片側が閉じているので、閉じている方を必ず先に入れるのが美しくパウチを仕上げるコツです(ズレ防止)。加工が終わって出てきたら、熱いうちに分厚い辞書の下など、重石になるようなものを載せて平になるようにします。熱が取れたら出来上がり。
次男用にひらがなのフラッシュカードも合わせて作ったのですが(↑写真)、A6が足りなくなったのでA5を使ってラミネート加工をしました。真ん中で切るので、真ん中は少し大きめに幅を持たせます。大きめのA4やA5でパウチした場合、カードを文字ごとに切ったら、尖っている角を丸く切ることを忘れずにしましょう。
漢字フラッシュカードのやり方
1日1回、5分くらい、10文字を1〜2回見せています。最初に絵をみせ、次に裏の漢字を見せ、もう一度絵が書いてある方を見せて、3通りある読み方を私が読みます。数日同じのを見せた後、漢字から見せ初め、読み方を子供に言ってもらいます。明らかに覚えている字を1枚ずつ新しい字に置き換えていきます。ランダムに、古い漢字を混ぜて忘れないように復習も適当に組み込んで進めます。
私は10枚ずつの単位で1〜8まで数字をふっています。進捗を確認するのに使っていますが、これはなくてもいいかも。
漢字のイメージとなる絵のストーリーを教えることができると覚えが早いです。例えば、「川」は「パパと長男と次男が3人で寝ている形に似てるよね」と言ったら一発で覚えていました。
決して長い時間やってないのですが、1ヶ月ちょっとで50字ほど読めるようになりました。どのくらい見ないで書けるのか気になりますが、今は読みに集中です。
「先生」「学校」「一年生」といった学校生活の基礎言葉と、「左右」「上下」といった反対語は、1文字でも見せますすが、複数枚並べて熟語としての読み方も見せています。1年生で習う他の漢字と合わせて熟語としても、形を教えたいのですが、いいやり方が思いつかず。やり方を模索しています。
今日の収穫
フラッシュカードを始めてから、漢字を見ると「この字は何?」という質問が長男から出てくるようになりました。このままうまく興味を持ち続けてくれますように。
このフラッシュカードづくりは、「0歳から始める脳内開発ー石井式漢字教育」という本の影響を受けています。小さい子の方が漢字の覚えはいいようですね。石井氏は小学校で教諭をされていたこともあり、小学1年生に500字教えた、ということも書かれていたので、確かに1年生で習う漢字にこだわらずに色々漢字を見せてもいいのかも、と思うようになりました。
その後、風呂、階段、冷蔵庫、鏡、窓、机、椅子、など思いついた家の中のものに漢字と読み仮名を筆ペンで書いて貼ってみました。効果ありますかね・・?
本によると、幼稚園児の方が漢字の覚えがいいそうなので、長男がフラッシュカードをする時に、次男に字を見せる手伝いをしてもらって、なんとなくみせています。今のところ、興味を示してくれませんが、お兄ちゃんがやってれば興味わくかな・・。
勢いに任せてひらがなの勉強を始めた次男のひらがなフラッシュカードも作ってみました。120枚強を一気に仕上げたのですが、道具があればやれるものだと思いました。2年生の漢字はチビむすドリルにできたものがあるので160字、続きができそうですが、3年生は200文字。なぜかフラッシュカードとしてすぐに印刷できるタイプのものがネット上に見当たらないので、やり方を探しています。
【追記】その後、3年生の漢字フラッシュカードを作ってみました。ご興味ある方、是非のぞいてみてください。
漢字フラッシュカード 小学3年生で習う漢字200字を作ってみる
手作りフラッシュカードすごいです!
うちはラミネートマシンはないのですが、カラーレーザーは既に導入済みで
やっぱり子供と一緒に工作のために買って、色々活用してます。
(実家にはマシンがあって、100均で買ったひらがな表はラミネートしてもらってきました)
まだカタカナも微妙なので、漢字は早いかな、、と思っているところですが、
そのうち通信教育でも始まるはずなので、参考にさせていただきたいと思います。
工作用の厚紙だったら、ラミネートなしでもできるかしら??
レーザープリンターいいですよね、印刷早いし、発色もいいし。紙は工作用の厚紙でもいいような気がします。うちは長男→次男→夫(いつだろう?)くらいの長期で使ってみようと思ったので、耐久性重視でラミネートしました。みんな、頑張ってくれよ〜 笑
漢字フラッシュカードを作ってみて思ったのですが、単体の漢字のほか、熟語や送り仮名と組み合わせて複数の読み方を一緒に覚えることがいるな、と思います。でも、なかなかいい方法がみつからないんですよね。
漢字学習を始めてからでも、覚えるのに何かいい方法があったら是非教えて下さいね。