レモンケーキ (Cake au citron) をピエール・エルメのレシピで作る
レモンケーキのレシピを探していたところ、フランスのパティシエ、ピエール・エルメ (Pierre Hermé) 氏のレシピが簡単で美味しいよ!とのことを聞いたので作ってみました。ケーキの名前はケーク・オ・シトロン(Cake au citron)。日本のニューオータニにも出店してしまうような世界的に有名な職人さんのレシピですが、難しいことなく簡単です。シロップを最後にぬるので、しっとり柔らかいケーキに仕上がります。
ピエール・エルメって誰?
アルザス地方コルマール生まれの世界的に有名な菓子職人さん。写真を見ると食いしん坊な雰囲気がよく出てますね。フランス国内の他に、イギリス、ドイツ、韓国、日本、香港、マカオ、カタール、サウジアラビア、ドバイ、アメリカ、タイ、アゼルバイジャン、にも進出しているそうです。(Pierre Hermé Paris より)。マカロンが有名ですが、他のスイーツも美味しいですよ。
レシピの本は、こんな本↓が出ています。
日本ではこんなのがあるのかっ!と驚いた商品もありました。パティシエだけでなく、ショコラティエ(チョコレート職人)でもあるので、当然と言ったら当然・・?
最近は、農業エンジニアと協力して、グルテンフリーのお菓子や動物性食品を使わないお菓子のレシピを開発しているとか。グルテンフリーな小麦粉の代用品として、米粉、アーモンドパウダー、コーンスターチ、ジャガイモで構成される粉を作ったり。クリームを水に置き換えて、チョコレートパイに使うプラリネとして満足のいくものを作り上げれたそうです。水はアーモンドの味を隠さずに脂肪を乳化し、よりクリーミーな舌ざわりになることを発見したとか。食制限のあるような人にも美味しい菓子を食べさせたい、という意欲が伝わってきます。
記事はこちらです→ Pierre Hermé : “Imaginer une pâtisserie végétale est une formidable opportunité”
レシピ
材料と作り方はこちら↓です。お菓子作りによく出てくるフランス語の単語も一緒に覚えてしまいましょう♪
材料
ケーキ
- 砂糖 200g 200 g de sucre en poudre
- レモンの皮すりおろし 2個分 Zestes de 2 citrons jaunes →ぜひ無農薬 BIO のものを
- 卵 3個(常温で) 3 œufs à température ambiante
- 薄力粉 190g 190 g de farine T45
- ベーキングパウダー コーヒースプーン3/4杯 (4g) 3/4 de cuillère à café de levure chimique
- 生クリーム(またはホイップできる生クリーム) 95g 95 g de crème liquide entière (où crème fleurette)
- 冷ました溶かしバター65 g 65g de beurre fondu refroidi
- ラム酒 スープスプーン2杯 * 2 cuillères à soupe de rhum
- 塩ひとつまみ 1 pincée de sel
*焼き上がりはラム酒の味も香りも感じませんが、使いたくない人はレモン汁に置き換えるアレンジレシピを見かけました。こちらも美味しかったです。
シロップ
- 水75g 75 g d’eau
- 砂糖30g 30 g de sucre
- レモン汁 スープスプーン1杯 1 cuillère à soupe de jus de citron
(レシピは Mes desserts Préférés より)
作り方
1.材料をきっちりはかり、準備すること。それぞれの材料をしっかり器に用意し、砂糖多いな・・バターが多いな・・と思っても、重量を加減しないでレシピに従いましょう。卵を常温に戻すことをお忘れなく。
2. 砂糖とレモンのすりおろしを混ぜ合わせ、そのまま15分ほどおく。これで砂糖にレモンの風味がしっかりつきます。
3. 待っている間に、オーブン160度で余熱を開始、型の準備をする。私はクッキングシートをひいていますが、バターをぬって粉をはたくのがレシピです。
4. 常温に戻した卵を、2の砂糖とレモンのすり下ろしに加え、白っぽくなるまで混ぜる。さらに生クリーム、ラム酒、塩を加える。材料を入れるたびに、よく混ぜること。
5. 薄力粉とベーキングパウダーをふるい、3回に分けてゴムべらでやさしく混ぜる。
6. さらに冷ました溶かしバターを加え、ゴムべらでよく混ぜる。
7. 型に流し入れる。
8. 焼成している間に、シロップ作り。水と砂糖を混ぜて鍋で煮る。砂糖を溶かすため数秒間沸騰させて出来上がり。火からおろして、レモン汁を加え、そのまま冷ます。
9. 160度でおおよそ1時間焼く。クシをさして、何もついてこないようだったら焼き上がり。
11. 出来上がり。いただきます!
今日の収穫
1年中手に入るような果物を使ったレシピだと、気楽につくれていいですよね。柔らかいケーキで評判いいので、何度か焼いて極めたいレシピの1つです。
レシピをフランス語で読むと語彙が増えるし、お菓子やお料理のレシピを友達と共有する時に便利です。趣味や好きなことだと積極的に調べようと思えるので、楽しみながらフランス語の語彙を増やせますね。
液体が吸収する、というような時は「absorber」ばかり使っていたので、微妙に表現を変える語彙を学べました。
学んだ単語
- s’imprégner de qch: 〜を吸収する
例文 : Le sucre s’imprègne du goût de citron レモンの味を砂糖が吸収する
- imbiber : しみ込ませる、湿らせる
例文 : Une fois le cake cuit et encore chaud, l’imbiber avec tout le sirop sur le dessus et les côtés
ケーキが焼けまだ熱いうちに、上部と側面にシロップをしみこませる
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