持ち運びのできるピザ窯、ユーニ Uuni3 (Ooni3) で作るピザ

持ち運びのできるピザ窯、ユーニ Uuni3 (Ooni3) で作るピザ

夏は屋外で食事の楽しい季節です。「うちにピザ窯があるからピザ食べにおいで」と、イタリアのシシリー島出身の両親をもつイタリア系スイス人の友に誘われたので、いってきました。イタリア人の血が入っている、というだけで食を期待してしまいます。

そのお家で出会ったのがステンレス製のアウトドア用ピザ窯。作るところを実演で見た後、食べたピザが激ウマだったので、すっかり心を奪われてしまいました。今回は、この便利な道具とピザを作るときの小さなコツのご紹介をする記事です。

ポータブルなピザオーブン

↑写真が私の心を奪ったピザ窯です。Uuniというイギリス発のブランドです。(会社名に合わせてOoniに商品名も変わってきています)庫内は500度まであがるというオーブンとしても使える窯で、ピザ焼成用の石板が入っています。

 

煙突の後ろの方に小さな箱があり、そこに燃料となる木製ペレット↑を入れます。灰があまりでないので掃除がラク、というのがポイント高いですね。

 

ピザ用の鉄板を入れて火を入れた様子。前部分を蓋して窯内を温め、10分ほどで500度に上がるそうです。説明を聞きながら見ているだけでワクワク。

 

ピザの作り方と小さなコツ

火を入れたら今度はピザ生地を伸ばします。

この生地は2次発酵ナシ、成型ナシ。十分に発酵した生地を好きな分だけ切り取り

アルミの台の上に打ち粉をしっかりはたき、広げていきます。麺棒は使わず指を広げて生地を伸ばします。打ち粉をまたして、同じ作業を裏面もします。

まずはお子様ピザとしてハムとチーズのピザ。トマトソースを塗ってハムを乗せてモッツァレラチーズをのせる。

ポイント : ハムは手でちぎること。味が違うのだそうです。

オーブンが十分に温まったら、焼きに入ります。

およそ1分焼いたら、生地の手前と奥が逆になるように入れ直してさらに1分焼きます。

2分でカリとモチっとしたハムピザの出来上がり。

ポイント : ピザをカリッと焼くコツは、具をたくさん乗せないこと。特に水分を多く含んだ野菜をたくさんのせると、蒸気で生地が柔らかくなっていまいちになるそうです。

大きくないピザなので色々具を変えてピザを作ってくれたのですが、私にとってはモツァレラチーズ少なめの生ハムにルッコラ、ドライトマトのオイル漬けをカットしたもの、フレッシュトマトを載せたピザが絶品でした。超高温の短時間で焼くから、生ハムが焼けすぎていないのです。でも生ハムの脂肪と塩気は溶け出して、トマトとルッコラと味が絡まってムッチャいい味・・😍

 

ピザ生地にトマトソースを塗り、生ハムをたっぷりのせてパラパラとモツァレラチーズをのせる。この状態でピザを焼いた後、ルッコラをもさっとのせて、お好みでドライトマトのオイル漬けやミニトマトをのせる。

ピザは焼く前に具を全てのせなければ、と勝手に思っていましたが、そうです、

ピザの具は後から載せたっていいのだっ!

と、改めて気づいたのでした。

高温、短時間焼成で焼いた生ハム・ルッコラピザのすっかり虜になっています。

ドライトマトの使い方をよく知らなかったのですが、お湯や水で戻してつかえます。戻した後に水分を切って、オリーブオイルを少しかけると、塩気とオイルがうまく混ざっておいしくなりますよ。やや細かく切って、ピザの上に食べる前に載せると、付け合わせのようで美味しいです。学びましたね〜、さすがイタリア人・・グラッツィエや。

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Uuniのピザ窯ができるまでのストーリー

足の部分は折りたたみ、煙突部分は取り外してオーブンの中に入れて持ち運びできます。重さは約13kg。ピザを焼くために専用の石板が入っていますが、これをグリルパンに変えれば肉も焼けるということ。庭でのホームパーティ、野外活動の時にバーベキュー以外の選択肢としてとても魅力的。

この窯のアイディアが素晴らしすぎて衝撃だったので、どんな会社なのか調べてしまいました。

立ち上げたのはクリスチャンさんとダリーナさんというご夫婦。もともと教育関係の仕事を運営されていたそうですが、「アウトドアで美味しいピザを作る」という問題にどうしても時間を注ぎたいという情熱から全てが始まったそうです。

Kickstarterというクラウドファンディングを利用してイギリスで資金調達し、二人でUuniプロジェクトを開始。資金調達は目標としていた額の2倍以上集まり、当初からグローバルなファンを集めていたそうです。手頃な価格、革新的な製品はピザコミュニティの想像力をかきたて、世界中の支持者を惹きつけていました。

会社はすでにデザイン、イノベーション、ビジネスの分野で複数の賞を受賞しており、現在世界80カ国以上に出荷されています。 ウーニは平均で年間250%売り上げを伸ばしており、2020年までに世界のアウトドア料理ブランドのトップ5に入るという野心的な目標を達成しようと日々活動しているとのこと。

Uuniというブランド名はフィンランド語で「オーブン」を意味する言葉なのだそうです。(現在の会社名はOoni)クリスチャンさんはフィンランド育ち。奥様のダリーナさんが、この言葉を使い始めたそうですが、このネーミングすごくいいですよね。

参考記事:

Story of Uuni 

 

【今日の収穫】持ち運びできるピザ窯考えた人、天才

ピザ生地作りはイタリア系スイス人。焼成は、オーブンでは絶対できない500度の加熱。やはりこの組み合わせでピザが美味しくないわけがないのです。チーズの苦手な私もピザを美味しく食べれて、ピザ作り中も子供たちと一緒に盛り上がれて、楽しいお食事会となりました。本当に窯が欲しくなっています。

アウトドアで美味しいピザを作る、という使命感から全てが立ち上がった事業ストーリーを読んで心が動かされました。デザインもいいと思うし、革新的なアイディアですよね。私の中ではアウトドア料理界のアップル、スティーブ・ジョブズという印象です。今後も発展を応援したい企業です。

 

 

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