「La Belle et la Bête et autres contes」(美女と野獣 (ルプランス・ド・ボーモン夫人著)、他の物語)。他の収録物語には、Riquet à la houppe(とさか頭のリケ / シャルル・ペロー著)とLe vilain petit canard(みにくいあひるの子 /ハンス・クリスチャン・アンデルセン著)があります。
「Le Livre de la jungle – Trois aventures de Mougli」(ジャングルブックーモウグリの3つの冒険 / キップリング著)。ディズニーでアニメ版でも実写版でも映画化もされている「ジャングルブック」。 元々7つの短編からなる作品ですが、そのうちの3つの短編が収められています。挿絵が全くない本なのですが、会話文が多いのでまだ読みやすいかも。巻末に読解問題と語彙の説明があります。
例えば、「港の北側の海岸」という表現に、「shore sur la côte septentrionale」とあり、septentrional は「北の」という形容詞だそうです。普通に「du nord」とは言わないんですね。名詞のSeptentrion には「大熊座」の意味もあるそうで、大熊座の7つの星からなっているから、北に見えるから、という意味合いから「北の」としても古くは使われていたそうです。何かこう一気に格上げ✨、洗練されたかんじ・・さすが巨匠ヴェルヌ。日本でも小5・小6で「竹取り物語」「柿山伏」など、古典文学の勉強をしますもんね、同じような勉強なのかも。
「中学生向け」と書かれている本を子供の入学とともに買ったわけですが、どれもお値段良心的なことを知りました。普通の新書サイズの Livre de poche と呼ばれる本よりずっと安いです。作品の脇を固めるような知識や背景の説明もあるし、古典など有名作品に興味があるけど難しそう・・、と思う人には、「中学生向け」とある本でも十分学べると思いました。