食べきれないあんず・スモモ・桃を救うケーキレシピ

アンズ(アプリコット)、スモモ(プラム、プルーン)、桃(ネクタリン)、さくらんぼ、イチジクなど、果肉が甘くて水々しいフルーツが、初夏から初秋にかけて美味しい季節です。
この果物たち、水々しいだけに熟すのが早いですよね。余ってしまったり、いたんできたけど、無駄にしたくない時に、基本の生地は作り方が同じでフルーツをあるものに変えるだけ、という仏人ママ友レシピをこの記事でご紹介します。
マフィン作りのベースをこのケーキレシピに応用しているとのことで、できあがりはフルーツが入った大きなバターケーキ、のイメージです。
ケーキを作る時、分量をキッチリ守る、卵は常温に戻す(→卵と油分が分離するから)、など、おおざっぱさんはついつい無視してしまうポイントがいくつかありますが、このレシピはそんな細かいことを気にしなくても大丈夫なのがいいところ。分量は一応ありますが、多少変わっても大丈夫です。
材料
- 卵3個
- 砂糖 150 g
- ヨーグルト1個(125g)
- 小麦粉 200 g
- バター 125 g
- ベーキングパウダー 11g(Levure chimique 1袋)
- 果物(プルーン、アプリコット、桃、イチジクなど)約800〜1000 g
ケーキを焼く時の型は、果物が重さで沈みがちなので浅めのものが使いやすいと思います。写真を載せているケーキの型の大きさは 31cm X 20cm X 5cm です。
作り方
プルーンの写真をメインに置きますが、これを他の果物に置き換えればOKです。
1.プルーンを洗って、2つに切り、タネと芯を取り除く。タネのない果物は適当な大きさに切る。
2. 200°Cでオーブン予熱開始。
3. 電子レンジでバターをしっかり溶かして冷ます(私は1分くらいレンジにかけてます)。
4. ボウルに砂糖と卵を入れ、白くもったりするまで混ぜる。 小麦粉とベーキングパウダーをふるいにかけて徐々に加え、混ぜ続ける。続けて ヨーグルトを追加。最後に 溶かしたバターを加えてよく混ぜる。
5. 型に生地を流し入れ、果物を並べる。
↑プルーンをきれいに並べる時間がなかったので、生地の上にドサっと入れて均等にした状態。
この時はプルーンの分量が1kg近くあって均等にならべませんでしたね・・
↑別の機会にアプリコットでケーキを作った時はきちんと並べてみました。
6. 200°Cで予熱したオーブンで約40分間焼き、クシをさして焼けているかどうか状態を見る。上部が焼けすぎで茶色が濃くなっていたら、アルミホイルをかけて調整。
↑果物多めで作ったプルーンはこんな感じの焼き上がり。
生クリーム合わせると、プルーンの酸味と絡まって美味です。果実多めで汁気たっぷり染み出て良かったですよ。
↑アプリコットはこんな焼き上がりになりました。
具を丁寧に並べたアプリコットだと、焼き上がりは上から果物が見えませんが、カットするときれいに見えますね。このケーキ、焼きたてでも数日後でもどちらでも美味しくたべれます。
↑イチジクで作ったケーキ。
砂糖は白砂糖100%でなく、白砂糖とココナッツシュガーを半量ずつ混ぜてみました。コクが出てこれもいい味。
↑モモで作ったケーキ。
果肉の色が黒ずんで見た目悪くなってしまいました。味は美味しいのですが、モモの色が変色しないいいやり方を知りたいところです。
今日の収穫
果肉柔らかめの果物なら割と何でも使えてしまうレシピで、果物を無駄にしない救世主になってくれています。我が家の子供達に人気あるのはプルーンとアプリコットです。イチジクケーキも私としては美味しいのですが、なぜか評判があまりよろしくなく、ケーキに入れる生フルーツは何でもいいというものでもないな、と思います。
最近パンやケーキ作りに大活躍なのが、フランス語でロボ (Robot Pâtissier)と呼ばれる、コネたり、まぜたり、あわ立てをしてくれるスタンドミキサーです。大活躍すぎて、パンをこねるのにも、ケーキの材料を混ぜるときにも、手ごねやハンドミキサーを使うことがほぼなくなってしまいました。台所労働時短の強力な助っ人になっています。小麦粉系をこねたり混ぜたりして作ることが多い方は重宝すると思います。
ケーキを作ってもまだ消費できない果物がある時は、長期保存食にします。ジャムもいいのですが、果汁を絞り出したジュースもなかなかですよ。ジュースの作り方、こちらです↓
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