アップルパイ、アプフェルシュトゥルーデル (Apfelstrudel)レシピ
オーストリアやドイツでよく食べられるリンゴのお菓子、アップルシュトゥルーデル。サクサクしたパイ生地のようなシュトゥルーデルの中に、シナモンなどのスパイスの味がきいたリンゴとレーズンが沢山入っています。
このレシピは干し葡萄を柔らかくして、薄く切ったリンゴを加熱して、市販のパイ生地に包むだけという簡単レシピです。しかも、失敗の心配が少ない簡単なアップルパイです。りんごが旬の秋から冬、寒い時期に食べたくなる一品で、クリスマスシーズンに食べたいなぁ、というドイツ人義父にダメおしをされながら出来上がりました。レシピをご紹介します。
材料
- ドライレーズン50g
- ラム酒 スープスプーン2杯
- ぬるめのお茶 カップ1杯
- アーモンドスライス50g+デコレーション用に少々
- メープルシロップ 2杯(アガベシロップ、リンゴシロップでもOK )
- リンゴ4個 (あれば黄色のゴールデン)
- 砂糖20g
- バター50g+パイ生地にぬるため室温に戻して柔らかくしたバター少々
- バニラパウダー(あれば)
- シアモン、クローブ、ジンジャー、ナツメグ4種類のスパイスパウダー、それぞれコーヒースプーン半分ずつ 。クローブは潰して粉末にする。
- パイ生地 (フランス市販だとpâte feuilletée。できれば長四角のものを。ここで使っているサイズは32X25cm)
作り方
1. レーズンを冷めたお茶(何茶でもOK)とラム酒を混ぜたものに一夜つけておく。時間がない場合でも、少なくとも1時間はつけるように。ラムの味が好きであれば、お茶なしでラム酒だけにつけるのもあり。一晩つけると、柔らかくなります。
2. アーモンドスライスをゆっくりかき回しながら、フライパンで黄金色になるまで煎る。油はひかない。色が変わってきたらお皿などに広げて冷ます。(フライパンに置いておくと、余熱で焼きが続いてこげてしまうので)アーモンドの香ばしい香と味がたってくる。
3. リンゴを洗って、皮をむき、タネをとり、キューブ状に細かくするか、薄くスライスする。(小さめに切った方が食べやすいです。)
りんご4個の皮をむいたりタネをとったりするのが手間なので、リンゴ皮むき器を使っています。切り終わると、パイナップルスライスのようなイメージで、スライスされた状態なので、縦にザクザク切って終わり。作業が早くなりますよ♪
4. バター50gをフライパンで加熱して溶かし、3のリンゴをいれ、5分ほどゆっくりかき混ぜながら炒める。メープルシロップ、砂糖、バニラ、4種類のスパイスパウダーを加え、さらに混ぜながら加熱を続け、リンゴがカラメルかかってきたら火からおろして、冷ます。
5. リンゴが冷めたら、1のレーズンを絞って水気を切ったものと2のアーモンドスライスを加えてざっくり混ぜる。アーモンドスライスは全量混ぜず、デコレーション用に少しよけて別にしておく。
6. オーブンを200度に温め始め、パイ生地を布、もしくはクッキングペーパーなどの紙の上に広げる。パイ生地が丸い場合は、なるべく四角に近くなるようにローラーで伸ばして調節する。
室温に戻して柔らかくなったバターを全体に塗りつける。(バターを塗ることでサクサク感がアップ)
7. 5で用意した、リンゴとレーズンとアーモンドスライスを混ぜたものをパイ生地にどさっと置いて、均等に広がるよう調整。パイ生地のはし、ギリギリまでおかないで、四辺とも2cm強くらいスペースをとること。
均等に具材をおけたら、紙を持ち上げて巻く。写真は片手になっていますが、両手で紙の端を持ってしっかり転がすこと。
8. 天板にのせ、オーブンで20〜25分程度焼く。焼成前と焼成後はこんな感じ。きれいな焼き色がついたら出来上がり。オーブンから出して、人肌くらいまで温度が下がったら食べれる。
9. 食べる時に、デコレーション用のアーモンドをのせてあげてください。冷めても美味しいですが、少し温かめて食べるとさらに美味しいです。
生クリームのホイップ、アングレーズソース、バニラアイスをたっぷり添えて食べるのがオーストリア、ドイツ風で、義父さんはタプタプにアングレーズソースをかけています。もちろんクリームやソースがなくても美味しいですよ。
料理の便利器具
りんごの皮むき器を初め、道具を使って手間を減らすと、面倒な気持ちが減って料理の敷居が低くなると思います。こんな道具を使うと楽になりますよ。
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