フランス語 中級者の独学学習書の記録
大学のフランス語講座の先生と在仏生活の長いフランス語の上手な日本人の友人にオススメ教材を教えてもらって独学をしています。一通り初級の文法が終わってB1レベルくらいで使った&使い始めた本のご紹介です。
文法
Nouvelle Grammaire du Français: Cours de Civilisation Française de la Sorbonne (Hachette社)
外国人学習者向けのフランス語で書かれた文法書。説明が簡単で使いやすく、接続詞や節を作る表現の説明が充実しています。
在仏の長いフランス語の上手な日本人の友人に勧めてもらった文法問題集。著者はまえがきで、中級・上級への橋渡し的なものを書きたい、と述べられているのですが、本当にそれを体現している本だと思います。語学の勉強の時には日本語に変換しないことを意識しているのですが、この本ではフランス語に対応する日本語の対訳をきっちり考えさせられました。一通りやってみたのですがもう2、3回やります。
Grammaire Progressive du Français – Niveau intermédiaire
Grammaire Progressive du Françaisのシリーズの文法問題集。目安レベルはA2-B1となっています。最初のDebutantを使ってとても良かったので、次のレベルのIntermédiareを購入しました。基礎文法がために一通りやりましたが、間違えている箇所を徹底的に潰すためにも、こちらも何回かやろうと思っている本。(2017年に第4版改訂版が出ました)答えが別売りです!
最初の20ページほど立ち読みできるページはこちらです。
Grammaire Progressive du Français – Avancé
大学の先生に休み中にこれをやりましょう、と言われて買った文法問題集。目安レベルはB1-B2となっています。この一つ前のレベルIntermédireの本と日本語の文法問題集をやったら時間がなくて、まだ少ししか手をつけていないのですが、Avancéというだけあり、さらに掘り下げた内容です。また秋から始まる学校の勉強と並行してやっていく予定です。(2017年に改訂版が出ました)
第3版の立ち読みページはこちらに貼ります。CLEの第3版の説明ページのリンクはこちらにはります。
Grammaire Progressive du Français のシリーズを実際に使ってみたレビュー記事はこちらです。
辞書
Bescherelle – Conjugaison pour Tous
フランス人からも外国人フランス語学習者からも名高い定番動詞の活用表。ネットで活用調べるのも、辞書などについている活用表使うのもありなのですが、この本は使いやすいと思います。もっと早く買ってもよかったと思った本。
Larousse Poche
Larousse Dictionnaire junior poche という小学生用の辞書をずっと使っていたのですが(詳しくはフランス語学習用 初めての仏仏辞典 Larousse Junior Poche)、辞書を引いても載ってない言葉も多くなってきたので、二冊目の仏仏辞典買って見ました。大人用の辞書ですが、フランスの中学・高校でも勧められるという話を聞いて本屋さんで立ち読みして購入。評判の良いLe Robertもよかったのですが、好みですよね。このシリーズは毎年出ているので、買うなら一番新しい年のもので。
旅の指さし会話帳
日本で会社員をしていた時代にフランス旅行のために(15年以上前💧)に買った「旅の指差し会話帳 フランス語」が出てきたので、この約2500語掲載の単語集を丸暗記。旅行者にとって必要度の高い言葉、となっていますが、日常生活で頻出の語彙も豊富です。
独学を始めて語彙増強に最初に丸暗記したのが「これなら覚えられる!フランス語単語帳(CDブック)」という本の1500語(詳しくはフランス語 独学初級者用の学習書・アプリ・サイトのまとめ)。そこに出てくる単語集とも沢山ダブりがあるし、それ以外でも覚えた単語もあるので、純粋に新しく2500語暗記したわけではありませんが補足によかったです。
Francés práctico Vocabulario básico (Para A1 – B2) (Langenscheidt社)
旅の指差し会話帳・フランス語の次に覚えた単語集。約4000語掲載されており、テーマとレベルによって単語が整理して書かれています。スペイン語とフランス語はラテン語系で似ているとはいえ、やはり別物。単語の使い方や文化的背景、スペイン語話者が間違えやすい単語、の説明があります。
例 : スペイン語で estar constipadoというと「風邪を引いている」になるが、フランス語で être constipé というと「便秘している」になるので注意。
ラテン語発生の同じ単語だったはずなのに意味の違う語彙に変化している言葉を知れて、へぇ〜、と面白く勉強できました。Langenscheidt社はドイツの出版社で、語学学習系の本に強い会社です。絶版になってしまったようで、残念です。
読書
たまにでしたが、子供の夏休み中はフランス語の本を予習し、子供には日本語で読み聞かせをしました。FLEURUS社の L’imagerie de..という幼稚園〜小学生対象シリーズの図鑑を数冊読みました。このシリーズ、フランスの幼稚園〜小学生のご家庭には何かの本が必ずあるような本で、難しいことでも子供から理解できるよう書いてあります。実用的な内容が多くて面白く、読みごたえありました。
L’imagerie de la France
フランスを12区分し、各地域の産業、農業、食事、お祭り、観光名所を紹介する本。本土だけでなく、他の海洋にあるフランス領の島も紹介されています。フランス知識向上にも役立ちました。
L’imagerie des enfants du monde
世界の子供たちの生活や文化について書いてある本。どこの国についてもちょっと大げさかなあ、と思うところが書かれているけれど、こんな感じに思われてるのか、というのがわかって面白いです。
ちなみに日本の子供はYOKO。中国から来たスポーツ空手の方が好き(弟は剣道やってる)、折り紙が好き、とあります。空手は沖縄発祥の日本のスポーツでないの?とかママの服は着物としては微妙??とか。突っ込みどころ満載。
L’imagerie des petites bêtes
庭にいるようなよく見かける小動物・昆虫図鑑。よく見かける小動物や昆虫が乗っているので、子供に日本語の名前を教えつつ、母さんはフランス語の名前を覚えます。子供から発音習うこともありましたね・・きれいな発音でうらやまスィ〜
L’imagerie de l’automobile
【今日の収穫】
子供の図鑑が面白いことを発見!日本語で知らなかった知識を得ることができました。長男は時間があるとパラパラ開いているし、数冊読んで(私も子供も)面白く読めたので、子供の興味に合わせてこのシリーズの図鑑をもうちょっと買い揃えたいと思います。
フランス語を独学で勉強し始めた時に使った教材をまとめた記事はこちらになります。
その後、この記事にあるような教材を使って勉強してDELF B2 に合格できました。受験記はこちらです。
上手くなりたいけど、どうもモチベーションが上がらない、と悩んでいる方へ。